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九州ぶらり旅2: 父の足跡(宮崎編) [あちらこちらへ]


バングラデシュは19日の金曜日からラマダンに入りました。

うちのプロジェクトのオフィスアワーもちょっと早まって、8:00~16:30になりました。早めに帰れるのは良いけど、早起きはつらい・・・。当たり前の事を言っておりますが(笑)。

 

さて、九州旅行の後編です。

宮崎に来たのには目的がありました。1月に亡くなった父が宮崎にあるホテルの建設に深く関わっていた事があり、生前に「もう一度宮崎に行って、ホテルに泊まって、ゴルフしたいね」と言っていたのです。 残念ながら、父と一緒に来ることは叶わなかったけど、父の足跡でもあることから、母と一緒にいつか来ようねと言っていました。

ところが、このホテルが残念ながら老朽化により6月30日をもって閉館・取壊しとなる事が分かり、今回ちょっと無理矢理でしたが、宮崎に1泊する事にしました。

 

海の側にゴルフ場と一緒に立つホテルは、42年の歳月を経て、閉館を前にだいぶくたびれていました。その昔は新婚旅行客でにぎわったとか。

お部屋の窓から海と松林、その間にゴルフ場が一望できます。あんなにひどかった雨も夕方にようやく止み、傾いた太陽によって、ホテルのシルエットが浮かび上がりました。

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当時、ちょうど今のわたしと同じくらいの年齢だった父は、このホテルの建設工事を任され、宮崎に単身赴任していました。この宮崎の海を毎日見ながら、現場を走り回っていたのだろうと思います。生前に良く、工事の苦労話を聞かせてくれました。それくらい、当人にとっても思い入れの深い現場だったのだと思います。

ある意味、父がホテルの老朽ぶりや、閉館・取壊しを知らずに済んだのは良かったのかなとも思います。

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2日目の夜はホテルで夕食を取りました。館内をゆっくり見て、母と一緒に名残を惜しみました。閉館前だから、お客さんは少ないだろうと思っていたら、海外の団体客が結構多くて、ちょっとびっくりしたけれど。

翌朝は程よく晴れたので、ホテルの写真を撮っていたら、同じように写真を撮っている年配の方がいました。父と同じように工事関係者か、それともホテルマンだったのか分かりませんが、色んな方の悲喜交々が詰まっているんだなぁと。

父の思いが詰まったホテル。無くなってしまうのはつらいけど、最後に訪れる事ができて良かった。母やわたしの思い出の中に刻まれて、父と共に生き続ける事になりそうです。 

 

後日談ですが、父は当時一緒に働いていた後輩の方々には、ホテル完成後に家族旅行の招待をしていたそうです。自分の家族には、全くそんな気遣いなく・・・! 母とわたしは旅行から戻って初めて知ってビックリしました。「まったくもうっ(笑)!」父らしいといえばそれまでですが・・・、ちゃんと家族孝行してほしかったわ~(笑)。

 

 

3日目は夕方の飛行機まで時間があるので、日南まで足を延ばしました。母曰く、南国にしか咲かないジャカランダの花がちょうど見ごろだというので行ったのですが、今年は開花が遅いのか、満開とまではいきませんでした。でも、日南までの海沿いの道は風光明媚で美しかった~~!

残念だったのは、海辺の道の駅ならぬ、港の駅のレストランに立ち寄れなかった事。土曜日だったこともあり、混んでてダメだったのですが、絶対お魚料理が美味しいはず!くーっ!

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左は日南の海岸沿いの風景。右がジャカランダのお花。群生とまでは行ってませんでしたねぇ~。ザンネン。

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空港手前でちらりとよった展望台。青島の鬼の洗濯板が見えました♪

 

初めての宮崎(市内見物は全然してないけど)、熊本や福岡と違って、やっぱり南国っぽい雰囲気でした。ヤシの木が街路樹だったりして。ホテルの事を思うと、寂しくなりそうだからもう来ないかも・・・。でも、この風景はずっと忘れないと思います。

 

九州はまだ佐賀と鹿児島に行ってないので、次は焼酎巡りの旅でもしたいなぁ~。

 

 


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コメント 5

knacke

宮崎って、美しい風景たくさんあるんですね。
ジャカランダ!が咲くくらい、やっぱり暑いんですね。
道路脇の並んだヤシの木も南国〜☆
お母様と行く、お父様との思い出の旅、
ゆたーりした風景と一緒に素敵です。
美味しいものもたくさん召し上がられたのかしら♡
by knacke (2015-06-26 10:41) 

lucksun

お父様の想いが詰まったホテルが取り壊されるのはさびしいですが、
最後に訪れることができて良かったですね。
お母様と一緒に楽しまれたようで、何よりです。
宮崎の景色は熊本とは全然違いますね。本当に南国っぽい。
うちの両親は延岡に住んでいたことがあるんですが、
わたしは行ったことがないんですよー。
九州はあと、鹿児島と大分も行ったことがないので
いずれは制覇したいなあ~。
by lucksun (2015-06-28 11:35) 

ミホ

>knackeさ~ん
宮崎は道路沿いにヤシの木が建ち並んでいて、それだけでもちょっと雰囲気が違いました。南米に咲くジャカランダがあったり、有名なマンゴーがあったりするので、やっぱり気候が違うんでしょうね。
梅雨時期だったせいか、あまり観光客もなく、のんびりできました~!
お料理は一応、チキン南蛮と冷汁は頂いてきましたよ♪ 有名な地鶏の炭火焼きが食べれなかったのがちょっと心残りです~(笑)。
とっても短い滞在でしたが、思い出に残るものとなりました♪

>lucksunさ~ん
閉館前にホテルに行くことが出来て良かったと思っています。実は閉館されるというのも、たまたま母が雑誌の中の小さい記事で見つけて知ったので、父からの知らせだったのかも~なんて思っています(笑)。
延岡も海沿いの街ですね。ご家族と縁のある場所を訪れるのも、見方が変わって面白いと思います~。
わたしも鹿児島は焼酎の聖地(?)なので、ぜひ行きたいなと思ってます。あと指宿の砂風呂も体験したいですね(笑)。
by ミホ (2015-06-29 14:13) 

snorita

お母様にとって、とてもよい旅でしたね。愛する娘と、亡き夫の足跡をたどるなんて、なんだかとても心が和みます。
家族って、いつのまにか形態をかえていくもの、寂しいけれど、それも人生なのだなあと、最近思ったりします。
by snorita (2015-08-04 17:14) 

ミホ

>snoritaさ~ん
変な話なんですが、ホテルを訪れて少し肩の荷が下りました。気持ちの底で、生前に父と一緒に来れなかった後悔があったんだと思います。
親を見送る事は自然の摂理で当たり前の事なのに、何となく自分の両親はずーっといるものだと思っていた節がありました。うまく言えませんが、今年はちょっとものの観方や人への接し方が変わったような気がします。
by ミホ (2015-08-05 17:05) 

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