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1月末に父が他界しました。

こんな事を書く日がくるなんて、ブログを始めた10年前には思いもしませんでした。

 

年末に父の姉である伯母が急逝し、仲の良い姉弟だったためか、伯母を追いかけるように旅立ってしまいました。ここ1~2年はあまり調子が良くなかった父ですが、自宅で母と一緒に静かに暮らしていました。冬に入って食が細くなったけど、それでも今年のお正月は一緒に食卓を囲み年明けを祝ったばかりでした。

享年81歳だったので、平均的な寿命をまっとうしたように思います。なので、あまり哀しくはないのですが、寂しいですね。

 

わたしの父は高度成長期のサラリーマンとして生きてきたので、昨今流行のイクメンからは対極のような存在でした(笑)。子供の頃はあまり家にいた記憶もなく、家族全員での旅行なんてなかったなぁ~。とにかく子供を茶化すのが大好きで、兄もわたしも良くからかわれて育てられました。幼馴染の優しいパパが子供の時はすごくうらやましかった記憶があります。

父は教育熱心とは言えなかったけど、子供の失敗に対してはとても寛容だった気がします。わたしの大学浪人が決まった時も、仕事で上司と喧嘩して帰ってきた時も、会社を辞めてイギリスに留学を決めた時も、怒るわけでもなくわたしのやりたい事には一切反対しませんでした。それは、色んな壁にぶつかりながら人生を送るわたしにはとてもありがたいものでした。

そんな父が教えてくれたことと言えば、数学と映画を見る事、推理小説の楽しさ、あとはゴルフくらいかな(笑)。20歳くらいまでは良く父と映画館に行きました。今は無い渋谷の東急文化会館に良く行ったなぁ。あと、ゴルフレンジにも行きましたね。いつもドライバーを振り回して「俺の方が飛ぶね!」と自慢げでした。

 

葬儀の日が真っ青な空だったので、お天気が良いと寂しさがこみ上げます。父の遺影を持った時、親戚に「顔が父にそっくり」と言われたのはちょっとショックだけど(笑)、きっと父は母や兄やわたしの中で色んな形で生き続けるんだろうなぁと思います。

この冬は仕事がうまく受注できず、海外出張もなく、日本で腐っていましたが、他方、父との時間を持つことができたのはとても幸運でした。

 

もう少しメソメソしてしまうかも。泣いていたら父にからかわれそうだけど、あともう少しだけ。

 

 


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