おばけの話 [ミャンマーでのお仕事]
6月中旬より再びミャンマーの田舎(バガン)に行ってましたが、先日やっと帰ってきました。
前回の教訓を受け、ポカリスエットの粉末やら、冷却シートやら、塩飴やら・・・と熱中症対策万全で来たのに、雨が多くて、意外と涼しかったです。とはいえ32~35度くらいはあったけどね〜(笑)。
実はこのバガンには去年お会いし、電撃的にお友達になったご夫婦が駐在しているのです。元々、旦那サンと一緒に仕事していたけれど、奥さんとお会いした瞬間「運命」を感じる程の意気投合ぶり(笑)。そのご夫婦にバガンでは何度かお会いしました。
週末は彼等のお家で昼(朝?)からまーったり飲み続けて、ホントに楽しかったです。わたしも毎度毎度、なにをお土産に持って行こうかなと悩むのが楽しかった♪
奥さまの村での奮闘話が何より面白いんだけど、その中でも驚いたのは「おばけ」の話。ミャンマー人は大抵仏教徒なんだけど、おばけの話は普通に会話の中に紛れ込むそうです。彼女の話しだと、村の住人達は一家に一人、決まった占い師がいて、イベントや悩み事などに、その占い師(祈祷師?)に頼むのだとか。当然、おばけの相談もあるそうです。
彼女の家の門にも大きな樹があって、それまで不審なこと(誰もいないのに家のインターホンが鳴る)が続いていたのに、お坊さんを呼んで樹を切ったら、すっかり無くなったとか・・・!そう。ミャンマーのおばけは樹に宿るらしいのです・・・!
バガンの村には、精霊が宿る森があります。ジーオー(Zee Oo)村。
仕事の一環で調査しに行ったけど、一件普通の雑木林(笑)。ナッ信仰の精霊(見た目は北島三郎サマにそっくりな神様)が宿るそうです。なので、ここの樹は誰も切らないし、村人が自主的に保護しています。
森って言うより、雑木林。行くと村のおじいちゃんが自主的に(勝手に?)案内してくれる(笑)。 右側の女の子はうちのアシスタント(アンジェラアキに超似ている(笑))。
その森の横には村があるんだけど、そこに樹齢1,000年以上と言われる大きなタマリンドの樹がありました。こっちの方が、霊験がありそうな感じ。50mmの単焦点レンズで行ったので、全然フレームに収まらなかった(爆)。
超大きい〜♪ ハワイのこの樹何の樹みたいな大きさ!この日はさわさわと風が吹いていて、なんか神聖な雰囲気が出ていました。
ミャンマーは大都会のヤンゴンでも比較的大きな樹が残ってるんだけど、樹を切らない=信仰に繋がる物があるのかもしれないな〜なんて、改めて思いました。
東南アジアは結構まわったけど、おばけ話をこんなに聞くのはミャンマーくらいかも。
ちなみに、わたしはおばけ話は何となく苦手〜。ホテルに1人で泊まることが多いので、そういうのを気にしだすと、めっちゃ恐いのよ。そう言う時はお守りを枕の横に並べて寝ています(爆)。
アジアに行くとタマリンドの木が大きくて、なんだかほっとします。池澤夏樹の小説を思い出して、ちょっとキュンとします。東京は暑いよ。
by snorita (2014-07-07 12:24)
興味深いお話ありがとうございます。
ラオ人もお化けの話は好きでした。サバナケットのホテルでは出るとかでないとか、でもミホサンの今回はお話はスリランカみたいです。
スリランカでは大きい気には精霊が宿るので、その手の木は誰も切ろうとしない。
by Nicky (2014-07-08 06:00)
>snoritaさ~ん
東京は蒸し暑いですね~。
バガンではタマリンドの料理が多いです。中でも、タマリンドの葉を使ったサラダは風味が良くて美味しいです。池澤夏樹さんの小説、未読なので、ちょっとチェックしてみまーす。
>Nickyさ~ん
スリランカの考え方って、まさにミャンマーの風習と同じです。しかも、おばけには宗派があるそうで、仏教徒とイスラム教のお坊さんが除霊(?)できるおばけは違うそうです。うーん、興味深いです。
by ミホ (2014-07-11 19:00)
なるほど興味深いですね。ラオスやタイもインドのヒンドゥーの影響も受けています。仏教でもタイやラオスの仏教と比較するとスリランカの仏教のほうが日本の仏教に似ています。似ているようで似ていない。似ていないようで似ている。不思議ですよね
by Nicky (2014-07-11 20:55)